赤ちゃんや子供と一緒の子連れアメリカ旅行で、キャンピングカーを借りる方法や使い方、楽しみ方をご紹介!
小学生低学年のTABIHISA(中)と幼稚園児のTABIHISA(小)を連れて、アメリカでキャンピングカーをレンタルして大自然を満喫してきたので、子連れでキャンピングカーの旅行を楽しむために必要なノウハウをお伝えします!
アメリカの大自然は、日本にはない魅力があります。グランドキャニオンの壮大な風景は一度目にすると一生心に残るようなインパクトがありますし、ヨセミテの雄大な大自然は、訪れる人に感動と癒やしを与えてくれます。
日本から旅行でアメリカに行くと、どうしても日程が限られてしまいますので、グランドキャニオンやヨセミテに行ったとしても、1日か2日くらいしか時間を割くことができず、大自然を堪能することはなかなかできません。
特に、赤ちゃんや子供と一緒の子連れ海外旅行となると、移動や宿泊にも大きな制約があります。子供と一緒だと長距離の移動は大変ですし、清潔なホテルに宿泊したいと思っても、宿泊予約サイトの情報ではよく分かりませんので、ホテル選びにも気を遣う必要があります。
そして、赤ちゃんや子供と一緒だと、毎回外食というのも大変です。アメリカで、ハンバーガーやピザといったメニューだとすぐに飽きてしまいますし、国立公園の近くになるとレストランの選択肢もかなり限られてきますから、ご飯を炊いておにぎりを食べさせることができればどんなに助かるか、と思うこともあります。
そんなとき、キャンピングカーをレンタルすれば、すべての問題が解決します。キャンピングカーなら、車内で調理ができますので、食べたいときに、食べたいものを何でも食べることができます。それに、車内で寝泊まりしますので、ホテルの心配をすることなく、安心してどこへでも行くことができるようになります。
わたしたちは、2019年から2020年にかけての年末年始に、アメリカでキャンピングカーを借りて旅行をしてきました。そのときの体験を元に、アメリカでレンタカーを借りる方法や使い方、キャンプ場の情報などをお伝えして、キャンピングカーの楽しみ方を知ってもらえればと思います。
キャンピングカーの予約
アメリカでは、キャンピングカーのことを、RVとか、モーターホームと呼びます。キャンピングカーと言っても通じませんので、注意が必要ですね。
インターネットで「RV Rental」と検索すれば、キャンピングカーのレンタル会社がいくつも出てきます。アメリカで大手のキャンピングカーのレンタル会社と言えば、El Monte RV さんとか、Cruise Americaさんあたりではないでしょうか。これらの会社のホームページから、レンタカーの手配をするのと同じような感じで、ネット予約することができます。
夏はキャンピングカーのピークシーズンとなりますので、できるだけ早いタイミングで予約をするようにしましょう。キャンピングカーもそうですが、国立公園内のホテルやキャンプ場も夏のピークシーズンはあっという間に予約が埋まってしまいますので、夏に旅行を計画するときは、早め早めの予約が重要です。
もし英語に自信がなければ、日本語で手配する方法もあります。エルモンテRVさんは、アメリカ大手のEl Monte RVさんの日本代理店なのですが、エルモンテRVさんから申し込めば、日本語での申し込みができますし、アメリカ現地でレンタルする時にも、日本語によるサポートを受けることができます。
キャンピングカーのレンタルにかかる費用
アメリカでは、夏がキャンピングカーのピークになりますので、夏と冬とでは、レンタル料金が大きく違います。
わたしたちは、年末年始の休みにキャンピングカーを1週間レンタルしたのですが、ミディアムサイズで基本料金が500ドル程度です。これに加えて、1マイル走行する毎に追加で料金を払う必要があります。500マイルの走行で150ドル程度です。わたしたちは1500マイル近く走りましたので、合計450ドルくらいになります。このほか、自動車保険を追加して80ドル、税金で100ドル、全部併せて1100ドルくらいでした。
レンタカーを1週間借りたとしても700ドルくらいは必要になりますし、一週間分のホテル代も込みでこの値段だと思えば、コスパは良いのではないでしょうか。
夏のピーク期間中にレンタルすると、一週間の基本料金が、800ドルから900ドルくらいになります。ただ、注意が必要なのが、ピーク期間中なので、最小レンタル期間が1週間となっていることがあります。もともと、レンタカーと違って、1日とか2日とかのレンタルは想定されていないキャンピングカーなのですが、夏だと最小レンタル期間が長めとなりますので、しっかりとスケジュールを確保することが必要です。
ちなみに、日本のエルモンテRVさんから予約すると、日本語での手厚いサポートがありますので、基本料金がもう少し高くなってしまいますが、その分安心してキャンピングカーをレンタルすることができるのではないでしょうか。
キャンピングカーに必要な道具
キャンピングカーは、キッチンもベッドも備え付けで、テレビも付いているものも多くありますが、食器や調理道具、シーツといった寝具類は何もありません。
キャンピングカーのレンタル会社によっては、寝具や調理道具のレンタルキットを用意していますので、手軽に済ませたいときにはこれを借りることもできます。ただ、やや割高になることが多いので、費用を抑えたいときには、自分たちでホームセンターに寄って必要なものだけ買いそろえることになります。日本から、不要になったタオルやシーツを持ってきて、キャンピングカーで使った後、捨てて帰るというのも良い方法です。
キャンプ場(RVパーク)の予約
アメリカのキャンピングカーは、発電機やプロパンガスを積んでいますので、本当にどこでも快適に寝泊まりすることができます。24時間営業のスーパー、ウォルマートの駐車場で一夜を明かす方もいるようです。
ただ、発電機を回しているとかなりうるさいですし、場所によっては治安面の不安もありますから、わたしたちはいつも、キャンピングカー向けのキャンプ場で寝泊まりしていました。
アメリカでは、キャンピングカー向けのキャンプ場を、RVパークと呼びます。RVパークは場所によって様々な設備があるのですが、フルフックアップと呼ばれる、上下水道と電気が備え付けられたRVパークが便利です。電気があればエアコンも暖房も使い放題ですし、上下水道であればトイレもシャワーも遠慮なく使えます。
RVパークの値段は、郊外や山奥の自然の多い場所だと1泊50ドル前後、ロサンゼルス近郊といった都市部だと1泊100ドルを超えるといった感じになります。
RVパークの予約はインターネットからすることができるのですが、RVパークによっては、今時これはどうだろう…と思うような古いデザインのホームページだったりして、戸惑うこともありました。それに、オンラインで予約が完結せずにメールでのやりとりが必要になることもありました。それでも、きちんと予約が入っていて特にトラブルになることはありませんでした。
RVパークでは、KOAというグループが有名で、どこに宿泊してもちゃんとした設備があります。わたしたちもKOAのRVパークを使いましたが、快適でした。RVパークで迷ったときには、とりあえずKOAにしておくというのもありだと思います。
RVパークの設備
RVパークの設備は、フルフックアップであれば上下水道と電気が備わっていますが、ケーブルテレビが提供されているところもあります。また、Wi-Fiは、最近では多くのRVパークで無料で使うことができますが、速度はあまり速くないです。
このほか、RVパークには、宿泊者向けのシャワーやトイレがあります。シャワーやトイレはキャンピングカーの中にもあるのですが、排水処理がめんどうですし、シャワーは水圧がかなり弱いので、RVパークのシャワーやトイレを使った方が快適です。
また、プールやジャグジーが備え付けられているところがあります。シャワーばかりだとさみしくなることもありますが、ジャグジーがあれば温泉気分でのんびりつかることができますね。
キャンピングカーの運転
キャンピングカーの運転は、日本の普通免許があれば可能ですが、海外で運転するためには国際免許証を発行してもらうことが必要です。そして、国際免許証は、日本の免許証も一緒に携帯することが必要となりますので、日本の免許証を忘れないように注意しましょう。
アメリカのキャンピングカーの大きさは、レンタルで標準的なクラスCというグループで、全長7~10m、車幅2.5m、高さ3mというサイズ感です。日本の4トントラックよりも大きいので、はじめて運転するときには、誰であっても必ず大丈夫だろうかと心配になってしまいます。
実際に運転してみると、そもそもアメリカは右側通行なので、左ハンドルということにも慣れが必要ではあるのですが、それでも、30分ものんびり練習をすれば慣れてきます。高速道路での車線変更が慣れるまではかなり大変なのですが、それでも、少しずつ慣れてきますので心配ありません。
駐車場に止めるときは、端っこの広く空いている場所を使います。どうしてもバックで駐車する必要があるときは、後ろの確認はどうしても難しいので、同乗者に降りてもらって、誘導してもらうようにした方が安心です。
わたしたちは、大きな車の運転に慣れておくため、あらかじめ日本でキャンピングカーを借りて練習をしておきました。日本のキャンピングカーは、2トン車ベースのものでしたが、練習にはちょうど良く、あっという間に運転に慣れることができました。おかげで、アメリカでのキャンピングカーの練習にも、わりとすぐに慣れることができました。
そして、1週間の合計で1500マイル、だいたい2400kmくらいの距離を走りました。日本だと、東京-福岡を往復できてしまいそうな距離です。そんな長距離ドライブにもかかわらず、こすったり、ぶつけたりといったラブルもなく、無事故で帰ってくることができました。
なので、日本で日頃から運転しているのであれば、アメリカでのキャンピングカーの運転をそんなに心配することはないと思います。
キャンピングカーでの移動
キャンピングカーでの移動は、快適…ではありませんでした。キャンピングカーは、トラックがベースとなっていますので、高速道路を走っているときはかなりの騒音がします。助手席との会話が難しいくらいです。その上、乗り心地もあまりよくありません。
また、キャンピングカーは大きく重たいので、ブレーキをかけても普通車のようには止まることができません。それに、背が高いので、風の影響をもろに受けて、かなりあおられてしまいます。このため、高速道路でも時速60マイル(90km)くらいで移動することが現実的ではないでしょうか。
なので、キャンピングカーでの移動は、思ったよりも時間がかかってしまいますので、1日あたりの移動距離は、そんなに長くはなりません。それでも、朝ホテルを出発するときの荷造りはしなくて良いですし、夜も目的地に着いてからの食事や寝るまでの準備もあっという間にできてしまうのがキャンピングカーです。
ランチも、キャンピングカーなら冷凍うどんをレンジでチンしてさっと食べることができてしまいます。そういったことも考えると、赤ちゃんや子供を連れてホテルを転々と泊まり歩くより、キャンピングカーの方がかなり快適で楽な旅行になります。
キャンピングカーでの宿泊
キャンピングカーでの宿泊は、思った以上に快適で、楽しいです。運転席の上はタテ2.3m、幅2mくらいの大きなベッドになっているのですが、子供たちからすれば、秘密基地みたいに楽しんでいました。
ガスコンロ、冷蔵庫、電子レンジを完備したキッチンがありますので、夕食の準備も楽々です。わたしたちは、ごはんを鍋で炊いて、ステーキや付け合わせの野菜をフライパンで焼いたりするくらいの簡単な調理くらいしかしていませんが、それでも、食べたい味付けの料理をいつでも食べることができましたので、体調管理をする上でも良かったと思います。
RVパークに泊まれば、道路からの騒音がうるさいということもなく、静かに過ごすことができます。
冬の宿泊でも問題ありません。電気式の暖房が完備されていますので、薄手の掛け布団とブランケットがあれば、夜中に0℃近くまで気温が下がるような場所でも、寒さを感じることなく快適に寝ることができました。とはいえ、氷点下になるような場所だと、水が凍ってしまい水道関係の設備が壊れてしまいますので、寒すぎる場所で寝泊まりすることは現実的ではありませんね。
RVパークに着いたら、最初に上下水道を接続し、電気を確保する必要があります。最初の頃は少し操作に戸惑うこともあったのですが、慣れればなんてことありません。出発するときの排水作業も、すぐに慣れます。キャンピングカー特有の特殊な操作といえばこれくらいしかありませんから、キャンピングカーでの寝泊まりは思ったよりも簡単でした。
まとめ
子供たちと一緒に、キャンピングカーでアメリカの大自然を巡るというのがわたしたちの夢だったのですが、思い切ってやってみて、本当に良かったと思います。
幼稚園児や小学校低学年の子供たちは、長距離移動や大自然に飽きたりするのではと心配だったのですが、グランドキャニオンの絶景に感動したり、自分たちの顔の大きさくらいある大きな松ぼっくりに大喜びしたりしていました。行ってみると思いのほか楽しかったようで、また行きたいと行っています。
何物にも代えがたい、一生ものの思い出を作ることができましたので、関心があるようでしたら、是非とも一度、子連れでキャンピングカーを使ったアメリカ旅行に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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